糖尿病の治療方針は患者さん一人一人異なります。なぜなら、インスリン分泌能(血糖値を下げるホルモンの分泌力)には個人差があり、生活事情、合併症の状況も異なるためです。糖尿病治療には生活習慣の改善はかかせませんが、糖尿病新薬の開発とともに、幅広いお薬の選択肢が生まれています。当院では個々の患者さんのインスリン分泌能を評価し、病態に合わせて必要最低限の治療薬で良好な血糖コントロールを目指します。
必要とする患者さんには、外来インスリン導入も行っております。他院で入院治療をすすめられているが、入院が困難な方もご相談ください。1型糖尿病患者さんの治療を数多く行っており、インスリンポンプの対応も可能です。現在も川崎市立井田病院で糖尿病専門外来を担当しており多方面で糖尿病診療にたずさわっています。
甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病など)、生活習慣病全般(高血圧、脂質異常症、肥満治療、高尿酸血症)の生活指導・薬物治療も得意としております。
発症6か月未満の早期関節リウマチではメソトレキセート(MTX)を投与し、3か月投与で十分な改善が得られなければ、MTXを増量するか、生物学的製剤を投与します。早期の場合は生物学的製剤を2年間投与し、90%近くは完全寛解となるので、MTXのみに切り替え、長く寛解を維持できています。腫瘍壊死因子(TNF)αとIL-6はともに関節リウマチの関節症状、病像形成に大きな相違がありますが、それを意識して治療をしている医療機関は少ないです。当院では、白血球数あるいは血小板数が高い場合はIL-6受容体抗体を第1選択としていますが、白血球数がと血小板数がいずれも正常であればTNFα阻害剤を用い、良好な結果が得られています。
2002年に更年期関節症を関節リウマチと誤診をしてしまったことを機に、女性ホルモンと自己免疫現象の関連を研究しています。45歳から55歳の女性では、圧倒的に多いのが更年期の関節症状です。
月経が順調な方では超低用量ピル、月経が不順になるとトコフェロールニコチン酸エステルが有効です。月経が停止すると、ホルモン補充療法(HRT)が有効ですので、良くならない関節痛があれば、ぜひ2~6か月間は試していただきたいと思います。その他プラセンタ治療も行っております。更年期症状がなくなり、元気が出る、眠れる、イライラがなくなる、集中できるなど、圧倒的にQOLが改善します。