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新年明けましておめでとうございます。

2016年1月17日

新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

この度は女性の関節の痛み、朝のこわばり感について自論ですが述べてみたいと思います。本院では多くの方が遠方から 関節の悩みを訴えてこられます。リウマチの教科書に何も記載されておりませんので、整形外科、リウマチ内科に行かれても、まだ心配ないといわれるだけで、放置されているのが現状です。世界でも40歳代の女性に目が向けられ、予防、先制医療としてこれから5~10年先に問題になるのだと思います。

本院では、40歳代の前半で生理のある方には超低用量ピルを使用しています。現在もまでに20例ほど使用しています。かなりの効果が期待できます。生理が乱れ始めた45歳以降では、トコフェロール600mg分散投与で著効を示す場合が半数例くらいあります。超低用量ピルとの併用が確実だとおもいます。50歳以降閉経女性にはホルモン補充療法(HRT)が70%以上の方が著効を示します。現在このことを日本リウマチ学会で報告しますが、同時に医学英語論文をまとめ投稿します。そして本年4月には“関節の痛みと女性ホルモン”という研究会を発足させます。現役の内科リウマチ、整形外科、産婦人科の教授を一堂に会して共通の考えを持ち、診療に当たっていくつもりです。

患者さんにお願いしたいことは、折角いらしていただいたのに1回の受診だけで血液検査の結果も聞かない方が少数ですがいます。少なくともその結果を聴いてください。2回で来られなくなるのは私の技量がまだ未熟で納得できなかったためだと思いますが、半年間は通っていただきたいと思います。ほぼ結論が出ますし、2か月で治療の方針を変更し解決される場合があります。効果が出るのに時間がかかる場合がありますので、待ってください。

未だにエストロゲンが乳がん、子宮体癌、血栓症を引き起こすと思っている方が多く、積極的な治療が出来ないのは非常に残念です。喫煙、肥満、糖尿病を有している方の危険率は、HRTの危険率1.2~1.4より高いのです。20~40%増えるということですが、患者実数からいうと10000人につき8人程度増えるだけです。HRTをしている方は積極的に検診を受けるように勧めますのでがん発見者は多くなります。日本は検診受診率が20~30%程度で、先進国の70~80%低く発見が遅れ死亡につながっています。本院ではこの10年間で、HRT施行中 4カ月目で1㎝未満の乳がんが1人見つかっただけです。子宮体癌は0です。安心してHRTを5年といわず10年受けてください。75歳からの背中の曲がり、膝の変形が起こらなくなりますよ。

 

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